卵巣嚢腫腹腔鏡手術の病院とは？
ここでは、「卵巣嚢腫腹腔鏡手術の病院」
についてお話します。
卵巣嚢腫の治療の基本は
手術での切除になります。
手術の方法はお腹を開いて
視野を確保して行う開腹手術と
お腹に小さな穴をいくつかあけて、
そこから腹腔鏡というカメラと
手術器具をいれて行う
腹腔鏡手術という２種類があります。
今回は腹腔鏡手術で
手術ができる病院をご紹介します。
卵巣嚢腫の腹腔鏡手術とは？
腹腔鏡手術は、開腹手術と違い、
腹腔鏡というカメラをうまく使って
実際に病変部を見るのではなく
カメラ越しに見ながらの手術になります。
腹腔鏡手術は技術的に開腹手術より
難しいとされており、全国でも
腹腔鏡手術ができる病院は
まだまだ少ないのが現状です。
腹腔鏡手術のメリットは
手術の傷跡が開腹手術の
場合よりも小さく、
術後の傷の痛みも軽く、
回復が早いことです。
また入院期間も開腹手術より短く
入院費も安いことから腹腔鏡手術を
希望される方も多いです。
卵巣嚢腫の腹腔鏡手術の病院とは？
前項でも少し触れましたが、
卵巣嚢腫の腹腔鏡手術を行っている
病院はまだまだ少なく、
住んでいるところの近くに
あるとは限りません。
今回は東京都にある
病院をご紹介します。
・慶応義塾大学病院
〒１６０−００１６
東京都新宿区信濃町３５
慶応義塾大学病院は婦人科疾患の
症例数が全国で１位２位を
争うほど多く治療経験が豊富な病院です。
日本産婦人科内視鏡学会認定医がおり、
たしかな内視鏡手術の技術をもつ
医師の育成にも力を入れているため、
安心して手術を任せられる病院です。
卵巣腫瘍外来という専門の外来があり、
卵巣嚢腫の治療にも力を入れています。
教授である青木大輔医師をはじめとした
１３名の医師が診療を担当しており、
そのうち野村弘行医師、林茂徳医師、
仲村勝医師、片岡史夫医師の
４名の医師が内視鏡手術の専門医です。
優秀な医師たちによって正確な診断をし、
確かな技術で治療が行われます。
・順天堂大学病院
〒１１３−００３３
東京都文京区本郷３−１−３
順天堂大学病院は内視鏡の
手術件数が３０００件を超える、
全国でも上位の
手術件数を誇る病院です。
患者さんの妊娠希望を
大切にした診療方針の決定と、
治療のメリット、デメリットを
きちんと説明したうえで
治療に入る徹底した
インフォームドコンセント体制を
とっており、患者が納得できる
治療法をとる病院として
信頼されています。
内視鏡の専門医の育成にも
力を入れており、
年間１００件以上の
内視鏡手術を実施しています。
女性低侵襲外科
リプロダクションセンター
という診療科で治療を行います。
北出真理センター長を
中心としたチームに
地主誠医師という腹腔鏡部門の
責任者の医師がいます。
地主医師を中心に腹腔鏡手術が
行われており、患者の立場に
立った診療をモットーとしています。
・東邦大学医療センター大森病院
〒１４３−００１５
東京都文京区大森西６−１１−１
卵巣嚢腫以外の婦人科疾患、
例えば子宮筋腫の手術などの
腹腔鏡手術を中心に行われており、
腹腔鏡手術に慣れている病院です。
内視鏡の手術は
年間３５０件行われています。
術後の侵襲を考えて、
できるだけ開腹手術ではなく
腹腔鏡を選択しています。
また、卵巣嚢腫の患者の中には
不妊に悩む方も少なくないのが
現状ですが、
東邦大学医療センター大森病院では、
院内の不妊治療センターとも
連携した治療が行われています。
妊娠への道を考えた治療を行うことを
一番に考え、必要のない
手術はしないことなど、
本当に必要な治療を
選択することができます。
婦人科の主任教授である
森田峰人医師を中心に
土屋雄彦医師、前村敏満医師が
内視鏡手術を専門としています。
このように、卵巣嚢腫の
腹腔鏡手術をしている病院には
内視鏡の専門医がいることが多いです。
ですが、病院選びのポイントは
治療実績だけではなく、
医師や看護師が信頼できるかどうか、
訴えをきちんと聞いて
治療方針に生かしてくれるかなど、
自分に合っている病院かを
自分自身で見極める必要があります。
口コミなどでよい病院だと
書いてあっても実際に行ってみると
「自分に合わないかも」
と思うこともあるでしょう。
病院選びは慎重に、
本当に信頼できる病院を選んでください。